ポチ先輩の裏の顔。
ゾッと私は背筋が凍る。
あの頃を思い出してしまう。
そんなことを考えていると
ガンッ
「カハッ…」
思いきりお腹を蹴られた。
ッいた…い…
ジッと見下ろしてくる田中さんを睨み付ける。
「前からあんた気にくわなかったのよ。
ドジとか天然とか二年の癖に噂されて!
あげくのはてポチまで取るとかありえないんですけどッ」
ッ…ポチ先輩が…
「あんたなんかに……ポチ先輩は振り向かないっ…!!こんな汚い手使ってる女なんかに…!!!!」
私の言葉にカッとなる田中さん。
「私がどうポチを手に入れようが勝手でしょ!?
年下の癖に生意気言わないでよっ」
ガッとまた蹴られる。
続いて残りの二人も私を蹴った。
「この女ほんとムカつくわ」
「最低」
最低?ふざけんなっ…
「ハァ…ッ私だっ、て最低なことしたことあるかもしれない……。
けどあんたらに最低なんて言われたくないッ」
キッと田中さんを睨み付ける。
「むかつく!!なにその目ッッ!
いいから、さっさとポチと別れなさいよッッ!!!
どうせポチも遊びで付き合ってるんでしょっっ」
“遊び”
私はその言葉が頭に残った。
遊び…かもしれない。
そうかもしれない。
けど
「あんたなんかにっ…!!!ポチ先輩を渡すくらいなら別れなッッ…ガッッ…」
話終わる前に顔に足をおかれる。
ッ……