ポチ先輩の裏の顔。
「ッハァ…ハァ」
何度けられただろう。
身体中が痛い。
「なにこれェ」
っあ…!!!!
ポケットに入れていたポチ先輩にもらったキーホルダーを田中さんが持っていた。
「きゃー、可愛いー。
ポケットに入れてるくらいなんだから大切なものなんでしょ?」
ッ…
「返してっ…」
動かない体を無理矢理動かせる。
取ろうとすると
ヒョイっと上にあげられた。
「きゃははっ!こんなもんっ…!!!」
地面にキーホルダーをほうりつけキーホルダーをぐりぐりと踏みつけた。
「ッあっ…!!!!や、やめっ……」
「なにィ?これそんなに大事なの?
そんなら…こうしてあげるっ」
田中さんはでかい石を持つと地面に転がるキーホルダーに向かって思いっきり投げつけた。
「やだぁっー!見てよ、これ!
……割れちゃったァ…」
わ、…れた?
デートの時の光景が頭によぎる。
っポチ先輩……
「…………あんたら最低っ…そんなんだからっ…ポチ先輩にも相手されないのっ!!!」
そう叫ぶと
キーンコーン…
昼休憩終わりのチャイムがなった。
「あ、チャイム…」
田中さんはニタァと笑った。
「ちょっとこっち来てよ」
うんとも言わせずに私は無理矢理引っ張られた。
「ッいたい!やめっ…」
するとドンッと投げ捨てられた。
私は勢いよく尻餅をついてしまった。
ッ…
くらい……
ここは
「た、い育倉庫…」