ポチ先輩の裏の顔。







「少しは頭冷やせば?」










その一言と同時に






ガチャン






とドアが閉まった。











「やっ…」









もしかしてと思ってドアに近づく。







ガタガタッ…!!!








「あ、かな…い」












ゾッと背筋が凍る。



ま、た…この感覚。











『あんたムカつく』
『死ねば?』
『調子乗ってんじゃねェよ、』










ッ………!!!!!!!



昔の声が脳内になり響く。











「…ッ助けて…」







ツーッと涙がこぼれる。













「怖いっ…やだよっ…!!!!

一人にしないで…」










ペタッ…と地面に座り込む。







…携帯。







私はポケットをあさった。









「ッなんでっ」











携帯ないの…









…そっか。


体育館裏できっと落としたんだ…。




田中さんとかに拾われてないといいけど…。










「ッ泣くなっ…!!!!」












そう自分に言い聞かせても涙が溢れる、












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