ポチ先輩の裏の顔。
シンと周りが静まる。
聞こえてくるのは野球部の掛け声。
「ッ...おい!西田気をつけろよ!!!」
ポチ先輩が怒鳴った。
ボールをけったのは1年生で後輩なのか怒鳴られた子はびくっと肩を震わせた。
「す..すみませんでした!!」
そのこが謝ると同時に周りの騒がしさが戻ってきた。
「大丈夫かな、あの子...」
「見た!?ポチ先輩!超かっこよくなかった!?////」
「おーい!!戌町大丈夫か!?」
周りからいろんな声が響く。
「っ...はぁ。汗ったー!大丈夫?」
ボールを持ったままこっちに振り向くポチ先輩。
「は、はい...。すみませ...あっ..」
ポチ先輩を見ると足をけがしていて血が流れていた。
「ポ...ポチ先輩、血っ...!!」