ポチ先輩の裏の顔。
____
「ふーん....」
「ふーんじゃないよ...」
久しぶりに来た翔太の部屋はあまり変わっていなかった。
少し大人っぽくなったかな...。
翔太ママも相変わらず元気でフレンドリーに接してくれた。
で、今、翔太の部屋で相談してるんだけど...
「真面目に聞いてないでしょ!?」
「え、あー、うん。あ、いや、聴いてる」
っ....もう!!!
...やっぱり、私なにかしちゃったのかもしれない...。
気付かないうちにポチ先輩になにかしちゃったのかもしれない...。
「お前の本当の気持ちを伝えたらいいんじゃねぇの」
.......
.....
「え...?」
「大体...俺がどういうふうにお前が付き合ったのかはしらねぇけどさ....。
逃げてばっかで素直にならずに立ち止まってると..何もかわんねぇぞ?」
ッ.....
私...3年生のところ通るとき、先輩にこんなんじゃ会えないっていう理由で逃げてたんだッ...。
もし、会って話したら...
「会って話したら...別れようって言われると思ってッ....怖くて逃げてた..ッ」
「うん....。それが普通なんじゃねえの」
翔太...。
「私、明日ポチ先輩と話すッ....」
逃げてばっかじゃダメだっ...!!
「ありがとね、翔太!」
「元気ねえお前とか気持ち悪いだけだしっ。
ブサイクな顔見せられたらこっちの目がもたねえっての」
「バカッ!!」
すごいなぁ。
翔太は一瞬で私の悩んでることを吹っ飛ばしてくれる。
____大切な、親友だ...。