ポチ先輩の裏の顔。
……
「ごめん、…待った?」
裏門にいくとポチ先輩が待っていた。
「ううん、行こっか」
ニコッと笑う先輩。
そうそう… 。
最初この笑顔にひかれたんだよね。
ボールから私のこと守ってくれてさ…。
私。このポチ先輩の明るい…笑顔が好きだったんだよね……?
「ボーっとしてどうした」
ハッ…
しまった、せっかく一緒に帰ってるのに…。
もう人気のないところに入ったからか先輩は素のままでいた。
「ごめん、ちょっとね」
するとまた沈黙が続く。
「ほら、家ついたぞ」
っえ…
うそ、はやっ…
言わなきゃ…
言わなきゃ…
「せんぱっ…「なぁ」」
『先輩』と声をかけようとしたときポチ先輩の言葉に遮られた。
「なに…?ポチ先輩」