...Melting Love...―愛檻―


身体は満たされていくのに、なぜだか力はどんどん抜けていってしまって二楷堂になされるがままの状態に陥って。
何も考えられなくなった頃、ぐるっと体勢が反転した。

驚いて開けた目に映ったのは、天井と……私を組み倒した状態で妖艶に微笑む二楷堂の姿。

「今日は何があっても止めないよ。覚悟して」
「覚悟って……っ、私の意思は?」
「悪いけど、亜姫のOKが出るのを待つほど気は長くないんだ。
大丈夫、亜姫は感じて俺の精気持っていってくれればそれでいいから」
「全然大丈夫じゃな……っ、んぅ……!」

反論が二楷堂の咥内に消えて吸い込まれる。

二楷堂がこんな強引な事を言うには訳がある。

多分私が本気で拒んでいないって伝わってしまっているからだ。
拒むどころか、本心ではそれ以上を望んでるって――。



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