アフター・スターマイン
 


「何、まだなんか用?」

彼と今の関係になって約一年。
でも実際の付き合いはもっと長く、いってみれば腐れ縁。

だから心底めんどくさそうな彼の表情を見るのはもう慣れっこで、私には痛くも痒くもありません。
自慢じゃないけれど、「肝の据わった度胸のある子だ」と通知表に書かれたこともあります。


「実はその、足が痛くて」
「そんな格好してるからだろ」
「……うん、だからちょっと部屋に入れてもらえると嬉しいなー、なんて」
「……」

ほら出たよ、その胡散臭そうな目つき。
どうしてそんな目で私を見るかな、この男は。

私、たまに本気で、この人の恋人であることを疑いたくなります。


 
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