After the rain
すると、一分もしないうちに見覚えのあるキャップにマスクの男性が小走りにこちらへ向かってやって来るのが見えた。
店を出て行く時の後ろ姿。
黒地に、髑髏柄のキャップ。
「あの!」
かすみは、その男性に駆け寄った。
「あの、コレですよね?」
「あ!そうそう、コレ!」
「電話、凄い掛かってました。」
「本当ですか?つーか、ありがとうございました!」
「いえ。じゃあ。」
「はい。本当、すみませんでした。ありがとうございました!」
何も無く、別れた。
でもこれが、二度目の遭遇だった。
店を出て行く時の後ろ姿。
黒地に、髑髏柄のキャップ。
「あの!」
かすみは、その男性に駆け寄った。
「あの、コレですよね?」
「あ!そうそう、コレ!」
「電話、凄い掛かってました。」
「本当ですか?つーか、ありがとうございました!」
「いえ。じゃあ。」
「はい。本当、すみませんでした。ありがとうございました!」
何も無く、別れた。
でもこれが、二度目の遭遇だった。