マーブル色の太陽

僕がみどりを苗字で呼ぶと、みどりの瞳は傷ついた色になった。

少し離れたみどりの瞳。

小さい頃はそれをヒラメと呼んでバカにしていたのだが、今ではそのバランスも、逆にハーフのように見え、離れた分、ひろくなったおでこと鼻梁は、朝の光を受けてキラキラと輝く。

笑うと見える少し大きい前歯と、上がる口角。

ミディアムショートは生まれつきの栗色。

正直、みどりはかわいかった。

いや、かなりかわいくなって帰ってきた。
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