マーブル色の太陽


『おい! 目ぇ開けろや。そいつのボタンの上から2番目見てみろ』

「え? 誰!?」


僕は突然聞こえてきた声に、思わず叫び返しながらも、しっかりと看護師の胸の辺りを見た。

角度のせいか姿勢のせいなのか、上から2つ目のボタンが外れていたため、看護師の服はそこにぽっかりと穴を作っていた。

そして、僕に薄いブルーの小さな下着を見せてくれていた。

規則正しく並んだアバラ骨も見せてくれたが、谷間は元々無かった。


「誰って……びっくりした。私はね、矢沢って言います。矢沢あかねです」


僕の声に驚いて、残念ながら体を起こしてしまった矢沢さんは、薄い胸板の辺りで揺れている写真入りの名札を示しながらそう言った。


「すみません……なんか声が……」


僕がそこまで言った時だった。


 
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