マーブル色の太陽


(クソッ! 何でこの時間に……)


今日は職員室への挨拶のため、僕は早めに出てきた。

コイツらと極力出会わないように、いつもは比較的遅い時間に登校している。

待ち伏せだろうか。


「いや〜こっちは朝から勉学に励んでいるのに、なあ?」


主犯の坂木がニヤニヤしながらそう言った。

後ろの取り巻き連中も同じような顔をしながら頷く。

僕は気づいた。

きっと補習だ。

うっかりしていた。

コイツらは成績が悪く、特別に補習を受けていた。
< 113 / 672 >

この作品をシェア

pagetop