マーブル色の太陽
痛みが治まり、僕は呼吸を整え、矢沢さんに声を掛けようとする。
その時、引き戸が開き、医師が3人の看護師を引き連れて駆け込んで来た。
「えっと……あの……すみません……」
謝る僕に「いいですよ」と返しながら、医師は僕の体のいろんな場所を調べていた。
そして後ろに控えていた看護師に、今後の検査を指示し、病室から去っていく。
何故だか矢沢さんも、一緒になって僕のために謝ってくれていた。