マーブル色の太陽

吹奏楽部の下級生だろうか。

音楽室から追いやられ、各々の教室で、先輩たちの目もないのに一生懸命トランペットを鳴らしていた。

隣にはアルトサックス。

今はまだ雑音にすぎない。



ここを抜ければ職員室へ続く廊下へと出られる。

思わずカバンを持つ手に力が入る。

そこは、坂木たちが所属している、科学部という何をしているのかわからない部活が使っている教室だからだ。
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