マーブル色の太陽


「おっ!」


坂木たちがカバンを抱えて教室から出てくる。

取り巻きの連中も一緒だ。


(マズイな……このまま通り過ぎられるか?)


僕は坂木たちに気づかなかった振りをして、足早に通り過ぎようとした。


「逃げんなっ!」


その声と同時に、取り巻きの一人に肩を掴まれる。

そして、そのまま科学部の教室に連れ込まれそうになった、その時だった。
< 158 / 672 >

この作品をシェア

pagetop