マーブル色の太陽


「おお! 待ってたぞ!」


何を待っていたんだろうか。

僕は思わず苦笑した。

僕ではない何か。

先生はそれを待っている。

そして、僕は今、それを利用するために、この場へ来た。



先生に連れられて、朝と同じように、再び、生活指導室へ入る。

入る間際、朝の、腹の突き出た教師と目が合った。
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