マーブル色の太陽


「そうか……それは警察の方に言ったのか? 警察の方も、破片か目撃情報が少なくて困ってると仰ってたぞ」

「そうですか……。でも、なんとなく自信がなくて……」

「いや、悪いことは悪いとわからせた方がいい。そういうことをした奴には!」


先生は段々と興奮して行く。

僕は、そんな先生を上目遣いに見ながら、ココアを一口飲む。

冷めたココアは甘みが増し、僕の舌に嫌なざらつきを残した。
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