マーブル色の太陽


『お前、公園って罠じゃねーのか?』

(罠?)

『お前を坂木たちに引き渡すんじゃねえのか?』

(そ、そんな!)

『考えてもみろ。こいつがお前に寄ってくる理由なんてねえだろ?』


『声』の言葉が終わらないうちに僕は立ち上がる。

そうだ。

『声』の言っていることが正しかろうが間違ってようが、関係ない。

僕は何を期待してこんな所にノコノコ着いて来たんだろう。
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