マーブル色の太陽


(な、何しようと……し、してんだよっ!)

『黙ってろ』


その声が響いたかと思うと、頭の中に激痛が走った。

今度は脳みそごと引き出されるような痛みだ。

僕は思わず目と鼻を押さえた。

そうしていないと、顔の表面の穴という穴から何かがつかみ出されるような気がした。
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