マーブル色の太陽

激痛が続く。

目の前のスクリーンもドス黒く染まり、倉田さんの夢を見た時と同じような色彩になっていく。

カクカクとみどりの小刻みに震える恐怖が手に伝わる。

その震度が大きくなるにつれ、『声』が喜んでいるのがわかった。



半袖の白いパーカーのファスナーを降ろす。

露になった白い肌と昼間見た色の下着がそこに見えた。

みどりは恐怖の為か、ガクガクと震えるものの、ファスナーを降ろし続ける手を止めようとはしない。
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