マーブル色の太陽
どれくらいの時間が経っただろう。
また、みどりが口を開いた。
「それと……」
「それと……?」
「罰として……明日からはみどりって……」
みどりはそこまで言うと、いつもの笑顔を作ろうとした。
だけど、それは上手くいかなくて、笑顔の途中で泣き顔になった。
昔みたいに大声を出すでもなく、唇をかみ締めて声を殺して泣いた。
時折、「うー」と声を漏らしながら、床に水溜りを作っていくみどりを、ただ僕は見ていることしかできなかった。
もうアイスでは泣き止んでくれないだろう。
何もかも、もう昔のようには戻れないのかもしれない。