マーブル色の太陽

僕は部屋に戻ると、投げ捨てられたフリーペーパーを丸めてゴミ箱に捨て、床に落ちたメロン味のアイスの残骸をティッシュで拭い、棒もゴミ箱に捨てた。

机の横にある本棚から、写真が年代順に無造作に突っ込んであるだけのアルバムを取り出す。

幼児の頃、幼稚園、小学校。

いつもみどりと笑いあう僕がいた。

桜、ピクニック、すいか、花火、落ち葉、公園、雪ダルマ、スケート。

大きな前歯を突き出して、にこにこといつも笑っているみどりがいる。
< 219 / 672 >

この作品をシェア

pagetop