マーブル色の太陽

みどりは傷ついただろうか。

いや、傷つかないはずはない。



僕に治せるのだろうか。

いや、治す権利なんかない。



みどりは笑ってくれるんだろうか。

いや、顔も見たくないはずだ。



みどりは……。



何度も何度も繰り返す。

一人で考えたって答えなんか出るはずもないのに、何度も何度も問い続けた。
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