マーブル色の太陽
僕がいた間、あかねさんは他の看護師とも明るく話していた。
あかねさんの話にも、かわいい失敗や、患者さんと仲良くなりすぎて看護師長に怒られたという同僚が登場していた。
上司との軋轢も伺えなかった。
オペ室か救命。
命の最前線に立って頑張りたいと、さっきの看護師長に直訴し、もう少しで希望が叶いそうだと、興奮していつか話してくれた。
つまり、僕が知っているあかねさんには、この病院を辞める理由が見つからなかった。
それとも、看護師長が言ったようにプライベートに問題があったのだろうか。