マーブル色の太陽


「何て言ったの?」

「ん? 知ってる子がいたの。剣道の道場が一緒でね」

「脅したの?」

「まさか! あの子、私のファンなの」


そういえば、好奇の目の中にひとつだけ、睨みつけるような視線があったことを思い出す。


「なるほど」

「いいから!」


みどりはマウスを操作し、さっきと同じように履歴からページを探し出そうとした。

だが、履歴は今の中学生たちの検索結果で溢れ、なかなか目当てのページが見つからない。
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