マーブル色の太陽


「もう! 見つかんないよ!」


焦るみどりの手から、マウスをそっと奪う。


「貸して。もう一回、ホームのページから探そう」

「うん、わかった。でも、急いだほうがいいよ」


そう言って、みどりはパソコンの右下を指差す。

17時50分。

閉館10分前。

僕は慌ててホームのページを開き、改めてあかねさんのフルネームを、急いで検索窓に入力した。
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