マーブル色の太陽
授業中。
僕はぼんやりと黒板を見ながら、記号たちのことを考えていた。
どうやって攻略するか。
いくつかは簡単な方法で大丈夫だろう。
問題はいつから攻略するかだ。
そんな僕の元に、小さく折り畳まれたノートの切れ端が回ってくる。
懐かしい光景だ。
少し前までは僕もこうやって、くだらない連絡を誰かとしていた。
携帯電話のメールを使うこともあったが、教師にバレずに書けるし、人の直筆は、なんだかその人の分身のようで、僕はこれが好きだった。
一瞬、坂木たちの嫌がらせが書いてあるのかと思い、開封するのを躊躇した。
前にもそんなことがあったからだ。
だけど、次々に送られてくる小さな手紙たちを見て、僕は一通目の手紙を開封した。