マーブル色の太陽

固定させてはいけない。

僕という人間を、彼女の枠に、はめさせてはいけない。

いつも不安定で、いつも心配させなければならない。



爆発させてもいけない。

常に少しの甘さと、突き放す冷酷さを持たなければならない。



きっと出来る。

江口さんの顔や言動を見ていると、少し胸が痛む。

だが、もう記号のひとつに選んでしまった。

もう、後戻りは出来ない。

いや、したくない。
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