マーブル色の太陽
「僕の方こそごめんね……。不完全な形で仲良くなっちゃうと、またさ……いじめがさ……。だから、怖くて……。情けないよね。ほんと、ごめん!」
「ち、違うの! わ、私のほうこそ、ご、ごめんなさい! ……いっつも変なことばっかり……しちゃって……」
江口さんは、嗚咽のために息が続かないのか、途切れ途切れにそう言った。
「変なこと」という単語が一瞬引っかかったが、それよりも、これでは人の目についてしまう。
効果的ではあったが、壊れたように泣く江口さんを他の人に見られ、問い質されるのはまずい。
僕は肩を抱き、ゆっくりと立つように促した。
「とりあえず、教室行こ? ね?」