マーブル色の太陽

目を逸らさなければならないほどの恐怖を感じながら、僕はその顔をどこかで見たことがあるような気がしていた。

しかも、つい最近だ。

いや……今日か?


「ほら、2人とも待ってるよ」


階段を数段上がり、そう言いながら振り向いた合瀬の顔はもう元に戻っていた。

いつもの無邪気な笑顔。

屈託の無い笑顔。

あの笑顔の裏に、何が潜んでいるのだろうか。


< 468 / 672 >

この作品をシェア

pagetop