マーブル色の太陽

体育館の、外に出るために作られた階段に座る。

ここなら見通しは良いし、後ろから来られたとしても、重い鉄の扉を開く間に体勢を整えることが出来る。

問題は野中がひとりで来るかだ。



足音が聞こえ、野中が現れる。

僕はヤツが来た方とは反対側に意識を集中する。

扉に体を寄せ、警戒する範囲を180度に限定する。
< 480 / 672 >

この作品をシェア

pagetop