マーブル色の太陽
馬場先生によると、家庭の事情で、野中は是が非でも地元の大学に合格しなければならないらしい。
成績が良ければ実力で合格できるだろうから、多少の素行の悪さも関係ないと思うのだが、野中には、その大事な実力がない。
そうなると、頼るべきは推薦入学なのだが、教師による内申点が悪ければ、その望みも絶たれてしまうだろう。
まあ、もっとも、推薦枠に入り込める何かを、野中は元々所持していないようにも思えるのだが。