マーブル色の太陽

こうして、段々と、僕の所有物が穢される件数が減ると共に、坂木がひとりで机に座っているのを見ることが増えた。

あれほど、大きな敵に思えていた背中は、こうなってみると意外に小さく、僕はそんなものに振り回されていたんだと、段々とバカらしくなってきた。

だが、まだ復讐は終わっていない。

やっと、坂木を孤立させることが出来た。

これからだ。

ここで気を許すわけにはいかない。

僕の復讐はこれからなんだ。
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