マーブル色の太陽

僕は当時、自分で自分の感情をコントロール出来ずにいた。

不思議と自分の家では起こらないのだが、学校や放課後、両親のいない場所に限って、それは起きていた。

特に怒りの感情は凄まじく、僕自身が意識を失い、倒れ込むまで暴れ続ける。そんな事を続けていた。

だから、人に疎まれ、蔑まれ、暴力を受けることになる。



感受性も高くなった。

いや、感受性という言葉は不適切かもしれない。

人が、僕に対して向ける好悪、それが色になってわかるのだ。

 
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