マーブル色の太陽
僕に好意を持って接してくれる人には、特に変化は見られない。
好奇の目を向ける人の色はネズミ色、気味悪く思う人は茶色、そして、憎悪を抱く人は黒。
それが、その人の周りに漂うというか、背景が全てその色調に変わる、そんな感覚がしていた。
僕が自分をコントロール出来ない為、『特殊』な学校へと転校したらどうかと、学校側からの打診を両親は受けた。
最初、僕のそんな姿を目の当たりにしてない両親は、驚き、信じられず、やがて強硬に突っぱねた。
だが、学校側だけでなく、父兄の態度、毎日イジメられて帰ってくる自分の息子を見て、それが真実だと理解したのか、その申し出を承諾しようとする。