マーブル色の太陽

みどりの想い。

それはきっと、元の「相田サトシ」に戻って欲しいということだろう。

僕の頭に巣食う何かを、僕の中に閉じ込めてしまう。

それが、このビー玉に託された想いだと思う。

幼少の頃にビー玉のおまじないが効いたのは、ある種、自己暗示に近い作用があったからだと思う。

ビー玉という目の前にあって、閉じ込めるイメージを容易に描ける物があったお陰で、それは成功したのではないだろうか。



当時は、その不安定な何かがわからなかった。

そして、抗いかたも。

だからこそ、それが発現した時、僕は意識を失ってしまっていたのではないだろうか。
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