マーブル色の太陽
僕は古いスニーカーを選んで履く。
外に出て、アスファルトで確認してみると、ほとんど音がしない。
その為に、あまり足裏に溝のない物を選んだ。
コンビニに着く。
店内を回り、買い物カゴに適当にお菓子を入れる。
いざという時の武器にする為、缶コーヒーを2本と、コンビニの袋を1枚余分に貰う。
最悪の場合、これを振り回せばいい。
途中の駅に寄り、携帯電話と公衆電話から、それぞれの相手に、それぞれ1本ずつ電話をする。
携帯電話からは坂木に。
ありったけの罵詈雑言を浴びせ、最後に「覚悟しとけ!」と叫ぶ。
坂木は一瞬の沈黙の後、何か言い出そうとしていたが、僕は無視して電話を切った。
そして、20時までの時間を逆算し、公衆電話から別の相手に電話を掛ける。