マーブル色の太陽
「僕は……南公園付近にいました」
僕がそう言った瞬間、大久保の目が一瞬だけ鋭くなった。
高祖ははっきりと、怒りをその太い眉に表している。
そんなにはっきり出しちゃダメだろ。
僕は思わず笑いそうになる。
「何がおかしいんです?」
大久保の態度にも変化が現れる。
僕が笑ったのに気づいたのはさすがだ。
だが、その程度で感情を揺らしてはいけない。
いや、警察は身内の仇を討つという言葉は、本当だったと思うべきか。