マーブル色の太陽
僕は窓際の席に座り、次々と流れていく景色を見ている。
3号車。
僕たち、1年3組の乗るバスの車中。
隣に座り、途切れなく、お菓子やジュースを差し出してくれる江口さんに、もう断る理由をなくした僕は、ただ、運ばれるものを次々と口にしていた。
あの後、馬場先生がどうなったかは知らない。
誰も教えてくれない。
このバスに乗っていないということは、それなりの処分を受ける準備がなされているのだろう。
そして、今、僕がこのバスにいるということは、学校側の僕に対する疑いは晴れたのかもしれない。