マーブル色の太陽

この時の僕は、やはり精神的に追い詰められていたんだと思う。

痛みから逃れる、『声』から逃れる、そればかりを考えていたんだと思う。

そして、今、考えてみれば、安易としか言いようのない決断をする。

この弱い決断が、この先、僕を苦しめるとは一切考えなかった。

この時、僕の進むべき道は完全に間違っていたのだろう。

もう、戻れない……。
< 66 / 672 >

この作品をシェア

pagetop