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最終のページには、哀しく、静かな衝撃がありました。 一人称ならではの醍醐味。どう動いていたら、正解だったのか。なにが間違いだったのか。 ……これが正解だったのか? お薦めです。
「因果応報うっほぉ!」 18p迄読んで、余りの引き込まれ様に「ヤバイッ」と一旦読むのをやめて封印した拙には、この作品にレビューが付いてないのが解せません。 over600pの大作だからといって、しり込みしてちゃ勿体無い。取り敢えず18p迄読めば、あなたはもう引き返せない。 ◎有形無形の符号をばらまかれた読者は、作者の流麗な言葉運びによってその一つ一つの符号が集約し、形を成していくのを見守る「傍観者」となる。 僅かな矛盾も生じさせまいとする盤石の話運びは、次々とスピードを上げ『僕』に降り掛かる終焉への業火を、さながら現場で見るかのようなリアリティーで戦慄を呼び起こす。 そして解決する事無く閉ざされる『声』の謎。 物語の救われない終わりに加えて、何とも後味の悪い読後感をもたらしてくれる作品だった。 是非ご一読あれ☆彡