卒業〜甘い秘密の夜〜
すっと離された腕。そして握られた手。
あの日のように指を絡ませて。




将くん。何、これ?
まったく頭がついていかないよ。




「千恵、俺、怒ってるんだけど。こんなものいらないから」



将くんに連れて来られたのは小さな空き教室。2人で向かい合わせに座る。


テーブルに置かれた一枚のお札。早くしまってと言われて財布に入れた。


いつもとは違う見慣れない将くんのスーツ姿にドキドキする。




でも、話って何?
もしかして彼女にバレたのかな?
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