俺様ヤンキーに初恋を捧ぐ
お父さんが帰った後も、龍は、私の部屋にいた。

ソファーに二人で座り、寄り添って、手を握り合っていた。


…トントン。

龍が優しく私の肩を叩く。

私は少し体を起こし、龍を見つめた。


「これからずっと、2人で頑張っていこうな」

「・・」

私は黙って頷いた。


「もう離れたりなんかせずに、一人の大人として、

杏をこの手で守っていくから…」

「・・」

私は笑顔で頷いた。



・・・しばらく見つめ合った私たちは、

そのまま、どちらからともなく、顔が近づき、

永遠の愛を誓う、キスを交わした。


もう二度と、愛する貴方を離さない。


高校の頃の俺様で、ヤンキーだった貴方とは、

今は全然違う。でも、

あの時の優しさは、ずっとずっと変わらない。

私は貴方に、初恋を捧げた。


そして、これからの愛も、すべて、君に捧げる・・・


end
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