俺様ヤンキーに初恋を捧ぐ
それを言い終えたのと同時に、

掴まれてた胸ぐらを、もっと強く掴んだ。

…苦しい。

だんだん腹が立ってきた私は、

金髪を背負い投げしてやろうとした・・・が。

・・・

パチパチパチ・・・

後ろの方から、

拍手が聞こえた。

・・・

思わず振り返ると、

そこに立っているのは、

救世主・・・ではなく、

面白そうに手を叩いてる龍だった。

・・・

「龍様」

顔を赤らめて、

胸ぐらから手を引っ込めた金髪女。

態度が180度変わった。

・・・なんか、凄い。

・・・

「何なら、今殴ればよかったのに」

そう言って笑いながら近づいてくる龍。

何でそんなこと言うかな。

なんて思う私。
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