俺様ヤンキーに初恋を捧ぐ
そいつはやけにすっきりした顔。

オレは一瞬目を丸くしたが、

何もやってねえのに、

いきなり背負い投げって?!

頭にきたオレは、もちろんそいつを怒鳴った。

…ノニ。

やっぱり涼しい顔のまま、

オレを見てやがる。

・・・

「黙ってねえで、何か言えっつうの!」

「…(ニコッ)」

・・・呆れた。

「っておい!どこ連れて行く気だ?」

・・・

数秒のうちに連れてこられたのは、

近くの駅員室・・・

「あれ、杏ちゃんどうしたんだい?」

笑顔で近づいてきた駅員・・・

失礼極まりないこの女は、『杏』

という名前だと言うことが分かった。
< 4 / 109 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop