俺様ヤンキーに初恋を捧ぐ
・・・?

杏は、何やらジェスチャーをして見せた。

次の瞬間!

オレは、駅員に睨まれた・・・

訳が分からないオレは、眉間にしわを寄せた。


「…ふ~ん。

君、見るとこ、杏ちゃんと同じ高校みたいだけど、

名前は?」

駅員に問いかけられ、

ふてくされた態度でそれに答えた。


「藤堂 龍」


「…君、痴漢したんだって?」

「はぁ?!」

・・・駅員の言葉に、驚きを隠せない。

何で、オレがコイツに痴漢とか?

ありえないっつうの!


「警察に「ちょっと、待った!」

駅員の言葉に、かぶせてそれを阻止した。

駅員は、怪訝な顔をする。


「・・・何?」

「居眠りはしてたけど、痴漢とかぜってえねぇ!

コイツが寝ぼけてんじゃねえの?

何が何でも痴漢なんてしてない」
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