俺様ヤンキーに初恋を捧ぐ
お父さんの運転する車で、

龍を自宅まで送り届けた。

「…大きい家だね」


私は思わずそう呟いていた。

…実際、

龍の家は凄い豪邸で、立っている場所も、

高級住宅街。

お金持ちばっかりが住むって有名な場所。


「…普通だよ。

送ってくれて、ありがとうございました」

そう言った龍は、お父さんに一礼した。



「いや、今日は本当にありがとう。

これからも、杏の事宜しく頼むよ」

そう言って微笑んだお父さん。


「はい、…杏」

「・・・何?」


「明日も迎えに行くから」

「・・・う、ん」


私の返事に納得した龍は、家の中に入っていった。

家に着き、私は意を決して、

すべてをお父さんに話すことにした。
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