俺様ヤンキーに初恋を捧ぐ
オレの言葉に、杏も駅員も、

目を見合わせている。

…信用してねえな。

溜息をついた瞬間・・・

「あの~・・・その子を痴漢したって人。

この人じゃありません?」

・・・オレの前に神様が現れた。

と思ったら、

隣にいた、ダチの雷じゃねぇか・・・


本田雷(17)。

黒髪、長身、体育会系・・・

オレとは全く真逆なさわやかな男。


「・・・そうなんですか?

じゃあ、その人の身柄、預かって、

警察呼びますね」


駅員は雷に対して、親切な態度。

見た目で判断しやがって・・・あ。

こっちを見た駅員は、苦笑いをした。

「・・・勘違いしたみたいで、すまなかったね?

杏ちゃんは、私の娘でね?

悪気はなかったんだと思う…許してやって?」

・・・って!コイツ、

杏の親父かよ!
< 6 / 109 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop