俺様ヤンキーに初恋を捧ぐ
・・・いつもそうだった。

オレのやることなすこと、すべてにおいて、

親父は文句を言った。


そして必要とあらば、

金や権力を使ってオレの大事な物を

握りつぶしてきた…最低最悪な男だ。


…どうしたら、そんな悪魔みたいな男を、

認めさせることができるのか?

オレはまだ高2だ。


高校卒業まであと1年ちょっと。

親父の言う通りにすれば、杏を認めてくれるのか?

俺が堂々と、藤堂財閥の上に立つことのできる男になれば、

認めてくれるだろうか?


いくら考えても、

その答えが出る事はなかった。


…杏、

今、スッゲ―、お前に会いたいよ。

部屋の窓から、空を見上げ、杏を想った・・・
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