俺様ヤンキーに初恋を捧ぐ
しばらくして起きてきた雷君は、

私のスッキリした顔を見て、優しく微笑んだ。


「…手紙、ありがとう」

雷君の言葉に首を振る。


「手紙に書いてあった通り、前に進める顔になったね。

・・・よかった・・・オレの方こそ、

杏ちゃんの友達でいさせて・・・ずっと、杏ちゃんを

支えていきたいから‥さ」


『…ありがとう』


それから、2人で、朝食を食べた。

凄い食べっぷりだね。そう言って雷君が笑った。

私もそれにつられて笑った。

・・・大丈夫、私はまだ笑える。それを確信できた。



「…じゃあ、またメールする」

『うん』

帰り際に交換したメールアドレス。

それからは毎日のように、雷君とメールをした。

雷君も、部活があるから、毎日はうちに来ないから。


・・・それから数日後。

私は久しぶりに、校門をくぐった。

もう二度と通うことのない高校。

今日は退学届けを出しに・・・
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